原発事故で各地に広がった放射性物質の量や種類を、研究所ではなくその場で高い精度で分析できる新型の車両が開発され、5日、公開されました。 公開されたのは、日本原子力研究開発機構が新たに開発した「移動式ラボ」と呼ばれる車両2台です。 福島第一原発の事故では、大量の放射性物質が山林や川などに降り注ぎ、環境を汚染しましたが、その影響を精度よく調べるには、これまで土や水を採取して研究所などに持ち込んで分
する必要がありました。
オークリー ボトル 新たに開発された車両は、研究所と同じレベルで分析できるよう、放射性物質の量や種類を高い精度で測定できる検出器が搭載され、エンジンなどの振動が伝わらないような対策が施さ
ています。 さらに、土などが落ちて放射性物質が車内に広がると測定の精度が落ちることから、車内を常に換気し特殊なフィルターで放射性物質を除去する装置も付いています。
オークリー スプリットジャケット この車両を使えば、研究所までに持ち込む時間や温度などの影響で物質の性質が変化する前に分析できるということです。 原子力機構の植頭康裕サブリーダーは、「試料の採取から分析までの時間を短縮することで、調査の精度をより高めることができる」と話しています。
オークリー スクウェアウィ 新型の車両は、今月中旬から運用されます。